「ありがとう。
今日、守ってくれて。ヒーローみたいだった。」



大好き。

大好き、大好き、大好き。

奏人が心から好き。

こんなにわたしのこと思ってくれてるところも、ちょっと涙脆いところも全部好き。



この思いをぶつけるみたいにぎゅうぎゅう抱きついた。



抱きつくわたしをそっと離して、奏人はわたしの頬を包む。

そしたら少し笑って。



「なんで泣くんだよ。」


「だって……!!!」


泣いちゃったわたしをもう1回抱きしめ直した。





「俺がヒーローなら、みのりはヒロインだな。」





わたしの求めていた、最高の言葉だったと思う。