彼のヒロインになる方法


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保健室に行ったらちょうど先生は居なくて、わたしと奏人の2人っきり。


なんかちょっと気まずい。



「下ろすよ。」

「う、うん。」



ゆっくりとわたしをベッドに下ろす奏人はそのままわたしの隣に座ってくる。


そういえば、痛いのってわたしじゃなくて奏人じゃね!!!



「か、奏人!!!
保冷剤持ってくるから待ってて!!」



ほんと、奏人は世話焼かせなんだから!!!


わたしが腰を上げたとき。


ぎゅっと、それを引き止めるみたいにわたしの手首を握られた。



「痛くないから。大丈夫。」

「そ、そうなんだね。」