なんだか勘が働いた。女の勘ってやつ。


茉優と二人で廊下を覗いた時。




「奏人くん!!一旦落ち着いて!!」




そんな声が聞こえてきて、茉優と二人で顔を見合せた。




「これは……」

「行こう!!!」




大急ぎで隣のクラスに向かって、クラスを覗いて見た奏人の姿に思わず息を飲んじゃった。




「奏人!!なにしてんの!!!」




奏斗は壁にわたしをいじめていた女の子の胸ぐらを掴んで、壁に叩きつけていた。


必死に奏人の暴走を止める男子たちと先生。


わたしと茉優も駆け寄って一生懸命、女の子と奏人を剥がそうとした。