爆弾魔(♀)はご主人様に溺愛されています

「うん、そうするといいよ。お酒は駄目だからね。ネフもお腹空いたらなんか貰ってきていいからね。施設のご飯は少なかったでしょ?」
「そう、かな・・・?」
首をかしげるも、私は施設以外の食事を摂ったことがない。
「では、解散とする」
「応。・・・チーズ、チーズっ♪」
シオンが威厳たっぷりに言うと、表情を引き締めて返事をしたラグトが、すぐにさっきの笑顔に戻る。
「ラグト、いいのか?風呂が遅くなるぞ」
「あ、そうだ!風呂上がりにチーズとミルクもいいなぁ。じゃ、風呂行こ!」
「風呂・・・どうしよう、女湯ないよね?」
女湯・・・?
「大丈夫だよ・・・?性別を超えるとか言ってたし・・・」
「えー、あれとこれは違う気が・・・」
「タオル!タオルを巻こう!」
ちょっと顔が赤くなったラグトに、シオンが慌てて言った。
「ネフ、いいのか?」
「別に、そういうの気にしないし、そんな気にならないくらいには貧相だと思うし・・・」
「そういうことじゃないと思うんだが・・・」
ミルザは諦めたのか、お風呂へ案内してくれた。
「脱衣は別にしようね⁉」
シオンが叫び、気を遣わせて申し訳ない・・・と思いながら個室で服を脱ぐ。
「ネフ、魔域納袋(マジックバッグ)に着替えとか入ってるからね!服もデザインが少しずつ違うから、好きなの選んで!」
向こうからラグトの声が聞こえ、言われた通りに魔域納袋(マジックバッグ)の中を探る。
「ほんとだ・・・」
永遠に中が続いてる感じがする。
そして手に触れたものを手繰り寄せ、外に出してみる。
「・・・」
出てきたのは、黒の革の服だ。
いろんなところにデザインとしてのベルトがある。
・・・とてもこの服で寝れるとは思えない。
まぁいいか、後で選びなおそう。
何故か用意されてる大きなバスタオルを体に巻き、部屋を出る。
そのまま曇っているドアを開けると、すでに3つの影があった。
こちらに背を向けている。
そっちに歩いていくと、そこにはシャワーがいくつか並んでいた。
3人の隣に座り、私もシャワーで髪を濡らす。
すると、そこにはボトルがいくつか並んでいた。
「ねぇ、これなに?」
「ん?あぁ、これはシャンプー、こっちがボディソープ、こっちは洗顔だ」
「なるほど・・ありがとう」
なんとなくわかるけど、施設では、どちらかというと水浴びだった。
冷たくて、私はあまり好まなかったけど。
ここではお湯を使えるんだ・・・。