爆弾魔(♀)はご主人様に溺愛されています

だからなんにも気にしなくていいけど、と言うと3人は嬉しそうに顔を見合わせた。
「じゃあ、ある程度のプライバシーは守って・・・性別を超えた関係を目指そう!」
ラグトがぴょんぴょん飛び跳ね、一瞬でミルザに押さえつけられる。
「あ、ネフにはこれあげるよ」
シオンが3人を代表して、どこからかカバンを2つ取り出した。
「これは魔域納袋(マジックバッグ)だよ。こっちの大きいほうに、必要なものは全部入ってる。結構量があるから、部屋で出してしまってね。で、こっちの小さいのは、持ち歩き用。腰から下げて、ベルトで固定して。なかに暗器とか入れ放題。自分の魔力で内容量アップ」
心底楽しいと言わんばかりにシオンが説明をし、ラグトを押さえつけてるミルザも、冷ややかに笑んでいる。
「じゃあ夕食にしよう!シル様はいつも騎士団食堂で食べるから、いつも4人で食べようね。いつも交代制で作ってるんだけど・・・」
復活したラグトが私の手を引いて歩き出す。
「あ、レシピさえ教えて貰えたら」
「そう?今日はミルザ当番だけど・・・」
「・・・なぁ、腹減ってる?」
ミルザは懐から懐中時計を取り出して一瞥した。
そして、食べる気満々のラグトを呆れたように見る。
「お前、今何時か分かってるか?」
「え?・・・あーうん。1時、だね」
「そう。それも午前の、だろ。もう深夜だぞ」
色々なことがありすぎた1日だけど、もう日を跨いでいたのか・・・。
「腹減ってるのか?」
「そりゃもちろん、常時腹ペコです」
「聞いた俺が馬鹿だったな」
「ネフ、これが通常運転だから慣れてね」
2人の掛け合いに、シオンがいい笑顔で言ってくる。
「あぁ、うん・・・」
軽いけど重い、不思議な関係なんだな。
「じゃあ、ラグトは厨房からなんか取ってきて、部屋で食べな?なんか簡単に作ってもいいから」
「えー、せっかくネフがいるのに・・・」
「ごめん、私はもうご飯食べたから」
そう、私は施設でご飯を食べてるのだ。
「そっか・・・じゃあ、厨房からチーズでもくすねてくるわ」