俺の痛みに金を払え

そのまま大手前へと向かっていた。

今日は何やら騒がしい。

単車6台にセダンが3台並んでおり
赤い特攻服を着てる人。

とりあえず俺はその光景を見ていた。

りゅうと:今日はバイパスから
市街地で暴走するけど気合い入れていけよ!
ポリが来てもパトカー潰しに行く気でやれよ!

と、気合いが入った声で
みんなの気持ちを奮い立たせていた。

暴走の日か今日は
俺もよく見える市街地へ移動しようと思った時

りゅうと:狂、お前今日俺のケツ乗ってみるか?

俺:え?いいんすか?

りゅうと:おぅ!元気ねぇ表情やけ
楽しめ!

暴走の時間になり
俺はりゅうとの単車へ乗った。

キュルキュルキュル
ウォンウォン

バーー、バンボーバンボーババンボー

初めて単車に乗り風を感じた。

単車のコール音
拡声器で軍歌を流す人
ゴットファーザーや三連ラッパを鳴らす人
ロケット花火や鉄パイプで
ギャラリーを煽る人

様々な暴走スタイルがあった。

市内の暴走スポットでは
ギャラリーが60人位まっており
そこにはパトカー4台
覆面2台が待機しており

案の定追尾が始まった。

りゅうとの単車は一気にスピードをあげ
群れから離れ
住宅街の中へ行った。

りゅうと:お前まだ中坊やし神楽入ってないけ捕まったらいけんけ
ここでおろすな。
そこの家行ってみ
俺の先輩の家やけ、それに俺の妹も
みゆき達もおるから
ピンポン鳴らしたら誰か出てくるわ!
俺は戻るな

と言い暗闇へ消えていった。

単車の音を聞くなりその家から
ギャル3人が出てきた。

みゆき:ん?狂くん?

俺:りゅうとくんと暴走しよったけど
ポリきたけ、この家行け言われて

みゆき:あーそうゆー事ね
中はいり

中へ入ると暗闇の中に小さなTVがあり
そこには
みゆきとかなこ以外に
初めて顔を見るギャルが3人いた。

みゆき:彼氏の狂くん
暴走から非難してきたみたい

?:お前彼氏いんの?

とヤンキーギャルが
俺の方を見て

?:確かにみゆきが好きそうな感じやね
私、みゆきの姉のれな
よろしくね

俺:あ、よろしくお願いします

もう1人のギャルは
りゅうとくんの妹だった。
名前はみか。

あとの1人は、まよ。

みんなこの家で寝泊まりをしていて
家の持ち主は神楽の総長の家だった。
総長は別の家へ住んでいて
この家を自由に使わせていたのだ。