俺の痛みに金を払え

市街地はヤンキーが多い街だ。
10代から20代のヤンキーがいる。
いつも大手前学園に誰かしら居て
夜になると各々集まってくる。

もちろんこないメンバーもいる。
30代から40は代はヤクザが多い。

神楽の前にOBのチームがあり
更にもう一個先代のチームがある。

大愚連、影楼、神楽だ。

神楽は19歳から16歳迄
正式メンバーは10人程度の小さな暴走だ。
単車も4〜5台しかなく
暴走の日は単車と車が出る。

赤い特攻服に身を包み
コールを切り、ケツの奴はタコ踊りをする。
正式メンバーじゃない組が車を出し
ケツモチをしたり車からタコ踊りをしたり
暴走を盛り上げたりしてる。

俺は初めて暴走を見た日の事は今でも覚えている。

バンボーバンボーババンボー
と単車のコール音が近づくにつれ
俺の鼓動は高鳴っていた。

単車5台には知ってる顔が乗っており
いつもと違う顔でコールをきり
タコ踊りをする。
パトカーに追いかけられろうが
関係なしに挑発を繰り返し
派手に暴走していた。

単車のオイルの匂いと共に
鳴り響くコール音。

俺は決心した。
俺もなろうと!

その日の暴走はパトカーが3台きて
覆面も来て赤外線カメラで写真を撮ろうとした瞬間に
神楽メンバーは散っていった。

単車もいなくなったのに
耳に残るコール音だけが鳴り響く。

俺は迷いもなく
絶対に暴走族に入ろうと
その日自分の中で決心していた。