俺の痛みに金を払え

日曜日
初給料で祖父母にプレゼントを買いに行く為としの家へとしを迎えにいった。

とし:狂いくら持っていく?
俺じーちゃんに2千円しかもらえんやった。

俺:ご飯くらいなら俺出すけん気にせんでいいよ

とし:いや、俺も欲しい物あるけ
このゲームカセット売って金作るわぁ!

俺:それ真矢にかりとるやつやろ?
人の売るなよ笑

とし:真矢なら許してくれるはず
とりあえずはよ行こうや!

俺らはチャリを2ケツし一時間かけ街へ行った。

とし:今日ケン誘わんやったん?

俺:部活で試合みたいやけ夜合流するよ!
としも夜遊ぼうや。

とし:久しぶり夜遊びすっかな。
先、ゲーム売り行っていい?

俺:もちろん。

ゲーム屋についた。
俺は中に入らず外で待ってると
としがニヤニヤし戻ってきた。

とし:3千円になりました
合計5千円!欲しい物買える
と喜び

俺達はデパートを目指した。
デパートに行く途中アーケードを通った。
2人ともあまり市街地にはでないから
道がわからず遠回りをしていた。

ゲームセンターが見えてきた。
ゲームセンターの前にはベンチと灰皿があり
金髪3人がこっちを睨みつけていた。

目と目が合った瞬間

ヤンキー:おい!とまれ!

としは急ブレーキをかけた。

ヤンキー:お前らどこのやつか?
ピアスと赤髪とかおおちゃきーの!
チャリおりてこっちこい!

としのほうをみると、としは泣きそうな顔になっていた。

3人組が俺達を囲い

ヤンキー:名前わ?何処中や?
お前ら俺らしっちょんか?

今にも泣きそうなとしを庇う為
売られた喧嘩を俺は買った。

俺:なんでお前らに止められないけんのかっちゃ!
名前とかまずお前らが言えや!

俺は考えた訳でもなく
この言葉がすぐでた。

すると3人の中でも権力をもった奴が
無言で俺に殴りかかってきた。
何発殴られたかわ覚えていないが

殴られても俺はそのヤンキーの顔を
睨み続けていた。

俺が殴られてる間としは
かつあげされていて
としがお金を渡す瞬間が目に入り

俺は何か吹っ切れた感じがして
無我夢中に灰皿で2人のヤンキーを殴り

としの金を返せと
1人のヤンキーに馬乗りになり殴っていた。

すると一番最初に俺を殴ってきたヤンキーが
慌てて俺を止めに入った。

ヤンキー:お前見た目通りで気合いはいっとるの!
なんかあったら俺らの名前だせや!
神楽って暴走族やけ!
お前は気に入った!
また、あったら次は遊ぼうや!

とヤンキー3人は単車に乗り帰っていった。

としの方を見ると呆然としていた。

俺:まじごめん。
金とられたんやろ?
いくらとられたん?
俺返すよ!

とし:500円

と声を震わせて言った!

俺:500円??

としは小銭だけ財布にいれて
お札を靴下の中に隠してたのだ。

とし:こわっかたー
狂守ってくれてありがとう

俺:大事なとしがせっかくゲーム売ってつくった金を取られるのが一番はがいいしな
あんなくそヤンキー死ねばいい

とし:殴られたとこ大丈夫?

俺:どーって事ねぇよ
それより早く買い物いこうや!

俺達はデパートへ向かい
昼ご飯を食べ近くの公園で休憩した。

俺:さっきの奴ら神楽いいよったな!

とし:この街の暴走族やな
有名なチームやん

俺:そうなん?俺ヤンキー興味ないけしらんけど

とし:けど、狂認められたって事なんやね?
名前出していい言いよったし

俺:誰が他人の名前だすか
自分のケツは自分でふくわい!
それより、じーちゃんばーちゃんに
プレゼント買いにきたけど何がいいかわからん

とし:んー難しいよな
ケーキとかわ?

俺:ケーキか
ケーキ食べよんの見た事ねぇわ笑

とし:和菓子とか?

俺:和菓子もねぇな

俺、とし:難しいなー

2人は口を揃えていった。

俺:そー言えば、としは欲しい物かったん?

とし:まだやな
服欲しいんやけどいいのなくて

俺:あそこの古着屋いってみる?

デパートの近くに古着屋があり
俺ととしは吸い込まれる様にはいっていった。

定員は丸坊主の金髪のお姉さんだった。

定員:いらっしゃい。学生?

とし:はい中学生です。

定員:連れの子大丈夫?顔

俺:え?

定員:そこ鏡あるからみてみ
はれてるよ

俺は自分の顔をみて
右眼あたりがはれあがり紫に変色していた。

とし:大丈夫?
痛むか?

俺:大丈夫なんもねぇ
とりあえず服みよな
俺ピアス見よく

としはTシャツ2枚

俺はTシャツとボディピアスを買った。

定員:2人ともイケとるし
中学生やからおまけして
2人で3000円でいいよ!

俺:やすっ!
あ、さっき迷惑かけたけ
俺払うわ!

とし:助けてもらったけ俺が払う

俺:もぅ、めんどくせぇ
俺が払う!

定員に3千円を渡し
店を後にした。

とし:ほんとにいいん?
ありがとう
一生大事にする
帰りコンビニでなんか奢らせてよ

俺:なんもいらんわ
それにチャリだってずっととしこいでくれよんし
気にせんでな

俺達はゆっくり帰り始めた。