俺の痛みに金を払え

土曜になり
半日で授業は終わり
としと合流した。

とし:ケン、おばちゃんの車でくるらしいからここで待っとこう!

そこは村の商店の裏の工事現場だった。

10分くらいし
一台の軽が俺達の前へ止まった。

おばちゃん:帰りは?迎えいるんか?
終わったら電話しぃや!

と荒々しい声と共に

角刈り金髪
短ランにボンタンのケンが現れた。

俺は初めてヤンキーをみて
内心ドキドキしたのを覚えてる。

とし:お!ケン
こっちこっち

加えタバコに眉間にシワをいれ近づいてくるケン。
ポケットから手を出し

ケン:お前が狂か!
よろしくな!

握手をし

俺:よろしく

と言い3人はこの日初めて顔を合わした。

ケン:狂はイケメンやの!
としから聞いた話で想像してたけど
俺のイメージとは反対やったわい

とし:かっこよかろ?
まぁこれから俺達3兄弟やな!

俺:どんなイメージなん?
俺最初殴られる思ったわ

と談笑しすぐ仲良くなったのだ。

ケンは不登校で部活だけは毎日行ってるらしく部活でもいい成績を残してる
生粋のヤンキーだ!
見た目も仕草も平成とはちょっとズレた
昭和のヤンキーだった!
柔道をしてて体もゴツい。
ケンは隣町の中学校だ。

その日からケンと俺は毎日遊ぶようになった。