家に着くと
俺は一目散にじーちゃんにきいた。

俺:野球部ってどんな感じなん?

じーちゃん:んー
人が少ねえけぇの学年もバラバラやし
やっとこ試合に出れるくらいの人数しかおらんそうじゃ
きょうは野球部にはいるんか?

俺:んー、野球はしたいけどな
中学も野球部はあるん?

じーちゃん:野球は小学生までじゃ
中学はテニスと卓球部しかないんじゃ
なんせ人が少ねえからの

俺は絶望的だった。
野球がしたい気持ちとできない気持ちが
複雑だった。

ご飯をたべ
自宅に戻ってその日は寝た。

次の朝
しょうご、さとし、たかひろ、ひろこが迎えにきた。

遠い順から家に行き
みんなで学校に行くスタイルだ。

たかひろが俺に

たかひろ:きょうくん昨日練習見に来たやろ?
野球部入ればいいやん!

俺:まぁちょっと考える

たかひろはわんぱく少年で
あまり物事を考えずその場限りの発言で物を言う子だ。

学校に着くと
全校集会があり
全国生徒の前で俺は紹介された。
小っ恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。

全校集会が終わり
その日はレクレーションがあり
班に分かれて遊ぶ行事があった。

俺は言われた通りの班に行った。

班の名前のプラカードをもった
ちょっと背の高いやんちゃな六年がいた。

この学校で初めてみた
流行りの服装をしてる上級生だ。
これが俺と、としの初めての出会いだった。

とし:俺、とし
よろしく

俺:きょうです
よろしく

レクレーションをしながら
俺は色んな学年の子と話した。

六年、五年が兄ちゃん姉ちゃん的な存在で
下級生をよく面倒を見る学校だった。

俺は今まであまり経験した事がなく
どちらかと言えば恥ずかしかった。

3学期も終わりに近づき
ある日帰り際下駄箱に
ラブレターがはいってあった。

中身を見ようと手紙を手にとると
直樹が横取りし
見ていた。

俺が再度読むと
いつもかっこいいです。
すきです
花の◯◯◯よりと書かれていた。

直樹:だれやろな

俺:しらん

直樹:最後◯がヒントやねん? 

俺:かもな
でもなんやろ

直樹:花のかおりじゃね?

俺:あーそれな!

直樹:かおりっち言えば一個下のかおりしかこの学校おらんで

俺:あーかおりか
ま、どーでもいいし
はよ遊びいこうや

俺は直樹とよく遊んでいた
直樹と毎日くだらない事をし
二人で爆笑していた

裏山に秘密基地を作って
隠れて、飲めない酒を飲んだりして
探検や色んなことをした。

小学生に自然は最高の遊び場である
大水の時は部活に精を出し
遊ぶのはテレビゲームやローラースケートや
女の子家が多かった。

こっちの子はたくましく物知りが多かったので俺は色んな事を教えてもらいながら
自然と遊んだ。

毎日毎日遊んで
学校にもとけこんで
いつのまにかクラスの中心にいた。