祖父母の大きな家の上にある
母屋が家となる。

今迄の家と違い
狭くなったが何も不自由に思う事はなかった。

親父は引越しと伴い
県外へ出稼ぎにいった。

少し寂しい思いがあり
母親と姉と3人生活だ。

すぐ下に祖父母がいるので
色々遊んだり話したりした。
祖父は美術の教師で校長を経て教育委員会の
委員長だ。
祖母はミシンで服飾の仕事を毎日していた。

祖父は厳しく祖母は優しい人柄だった。

その日は沢山の御馳走を食べた。
祖母と母親の手料理だ
毎年、正月、盆と
親戚が集まって祖母と母親と叔母達が作る手料理が好きだった。

次の日
新しい学校へ挨拶行くと
俺は驚いた。

今迄の学校は大きなグラウンドに
横長の校舎だったが
俺が見た校舎は
体育館並みの小さな三階建て
横に広くもない
グラウンドも小さなグラウンドで
奥には幼稚園も一緒にあった。

その日は校長と担任と話して
帰った。
5年生は全員で11人
全国生徒90人位の小さな学校だった。