桐君はお兄ちゃんじゃない

 君が暗闇の海で溺れているとき、その手を引いてあげたい。


 君が眩しすぎる世界を恐れた時は、大丈夫だよと言ってあげたい。


 君が逃げたいと言ったときは、一緒に逃げてあげたい。


 そして君が『好き』と言える世界に出会えたら、そこで君と生きていきたい。


 そうやって、君の幸せを少しでも、守ってあげられる存在に、俺はなりたいんです。