桐君はお兄ちゃんじゃない

 短い言葉ばかりですけど、楓果ちゃんも緊張しているのかもしれません!


「ああ、この本、置く場所がないですね。確か、物置に本棚があったと思いますので、持ってきます」

「だったら、私も……。重いと思うので」


 ほらほら!

 少しずつですが、口数も増えてきています。

 よかった……!

 心を開いてくれているということなのでしょうか?

 
「よし、終わりましたね!喉も乾きましたし、麦茶でも飲みましょうか」

「はい。ありがとございました」

「いえいえ!」


 可愛いじゃないですか!

 ね?ほら、言った通り!


「何、ニヤケてんの?楓莉」

「ニヤケてません。嬉しいんです」

「……」