桐君はお兄ちゃんじゃない

「わ、楓莉が死んでる」

「死んでません……!物騒なこと言わないでください……!何しに来たんですか……?」


 今、一番、会いたくない、桐君がやってきました。


「いや、さ、ちゃんと返事聞いてなかったなーって」

「返事……?」

「そ」


 そう言って、私の隣に座った桐君。


「俺はさ、楓莉のことが好きなんだけど」

「ふぁっ……!」

「『ふぁ』って何?」


 だって、さらっとかっこいいこというから……。


「楓莉はどうなの?俺のこと、好き?」

「そ、れは……」


 ほら、ドストレートに聞いてくるじゃないですか……!