桐君はお兄ちゃんじゃない

「まあ、桐君!帰ってきて良かっだー‼」

「お母さん、鼻水……!」

「桐……!?帰ってきたのかい!?」

「……ただいま」


 家に帰ったら、予想通りの展開が待っていました。

 
「もう、心配したじゃない!3日間も、どこ行ってたのよう!」

「まあまあ、落ち着いて、茉莉(まり)さん」

「そうだよ、お母さん。綾瀬さんも混乱してるんだから……」

「って、あらー‼どしたの、桐君!その怪我ぁー!」

「ん、これ?」

「それしかないじゃないー‼」


 お母さんがもう、大暴れで……。

 とりあえず手当をして、話せる状態になったのですが……。


「2人に言いたいことがあるんだけど、俺、楓莉と付き合うから」

「「「はあ……!?」」」