桐君はお兄ちゃんじゃない

「だって、あの時、楓莉、顔赤くて……」

「あ、あれは……!資料室が暑くて……!」

「は?そうなの?」

「そうです……」


 あの時の、桐君の言葉の意味が分かって……点と点が繋がっていきました。

 だから、あの時……。


「じゃあ、楓莉は、俺の何になりたいの……?」

「え……?」

「俺たちは、本当の家族じゃないでしょ?なのに、何で俺のこと……俺の何になりたいの……?」


 思いがけない、質問ですね。

 確かに……私は……。


「私は……。あなたのことが、大切なんです。だから……」


 そう、だから……。