桐君はお兄ちゃんじゃない

 絶望の淵で聞こえてきたのは、人を殴る音……。

 そこで、誰が傷つけられているかなんて……。


「お前、調子乗んなよ!」

「あーあ、やりすぎだよー……」

「桐、どんまーい(笑)」


 そう言って出てきた人たち。

 私には目もくれずに……。

 どうしましょう……。

 桐君、桐君が……!


「桐君……!」

「……」


 ああああああ……。

 そこにいた桐君は、全身がボロボロで、血を流して……。

 私のせいで、傷ついて……。


「……ごめんね……」