そんなことない、そんなことないよ……。
そう思うのに、伝えたいのに……言葉が喉の奥につっかえて、出てきません。
何で、私は……こんなにも弱いのでしょう……。
「……ばいばい」
「きっ……桐君……!」
桐君は、振り返ってはくれませんでした。
もう、私の声も、届いていないかのように……。
ごめんね、桐君。
私、何か間違えちゃったのかな……?
そうだよね、きっと……。
絶対に……そうなんだよね……。
だって、そうじゃなかったら、君に……。
そんな顔、させなくて済んだんだから。
そんな姿、見なくて済んだんだから。
そんなこと……言わせなくて良かったんだから。
届かない、手を伸ばしても、声を出しても……。
桐君、あなたは、どこに行ってしまうのでしょう……?
そう思うのに、伝えたいのに……言葉が喉の奥につっかえて、出てきません。
何で、私は……こんなにも弱いのでしょう……。
「……ばいばい」
「きっ……桐君……!」
桐君は、振り返ってはくれませんでした。
もう、私の声も、届いていないかのように……。
ごめんね、桐君。
私、何か間違えちゃったのかな……?
そうだよね、きっと……。
絶対に……そうなんだよね……。
だって、そうじゃなかったら、君に……。
そんな顔、させなくて済んだんだから。
そんな姿、見なくて済んだんだから。
そんなこと……言わせなくて良かったんだから。
届かない、手を伸ばしても、声を出しても……。
桐君、あなたは、どこに行ってしまうのでしょう……?



