桐君はお兄ちゃんじゃない

 ここまでくると、感無量ですね……。

 はっ!それより、早く帰らなければ……。


「ごめんなさい……!私、もう帰らないと……」

「……楓莉」


 び……っくりしました……。

 声のした方を見ると、そこにはやっぱり、不機嫌な桐君……。


「桐君、どうしたんですか……?」

「ああ、綾瀬……」

「……」

「えっ」


 勢いよく私の腕を引いた桐君。

 な、何を怒っているのでしょう……?

 というか、桐君に腕を引かれるの2度目のような……。


「えっと、香坂君……!また明日……!」

「うん、また明日ね。三澄さん、綾瀬……」