桐君はお兄ちゃんじゃない

 やはり、【陽】の人間の人気は計り知れないようです……。

 まあ、桐君は【陽】ではないでしょうが……そこは永久の謎です。


「三澄さん」

「楓莉」

「……へ?」


 あら、あら、まあ、まあ……いつの間にか、授業が終わっていたようです……。

 それで……何で上機嫌な香坂君と不機嫌な桐君に、私は話しかけられているのでしょう……?

 というか、ものすごく絵になる……。

 美形が2人揃うと、すごいですね……。

 ……だからでしょうか?いつも以上に女子たちの視線が厳しいのは……。


「何……?何で1―2の王子2人が三澄さんの席にいるの?」

「あ、きっと同情してくれてるんだよ。香坂君優しそうだし……。」

「でもさ、だったら、綾瀬君は何であそこにいるの?」


 こ、怖いです……。

 女子の嫉妬と疑念の視線が……。