桐君はお兄ちゃんじゃない

「逆に、そんな顔しといて、ないと思ってたんですか……?」


 どうなってるんでしょう。この人の神経……。


「はあ……。とにかく、おかゆ作ってくるので、安静にしといてくださいね」

「……え、何で?」

「……ふざけてます?」


 もう、この人に構っていられません。

 さっさと風邪、治してもらわないと……。

 足早に部屋から出て、おかゆを作ります。

 あ、ひんやりシート持って行った方がいいかな……。

 完成したおかゆとひんやりシートを持って、綾瀬君の部屋に向かいます。


「できましたよ」

「んん……」

「はい。ここ置いとくので、綾瀬君、食べといてくださいね」


 一応、この人が【お兄ちゃん】なんですよね……。

 全然、そんな感じしないですけど……。