桐君はお兄ちゃんじゃない

 ……え?

 あ、綾瀬君、舌打ちしましたか……?

 や、やっぱり、怒っているのでしょうか……?


「お兄ちゃん……?」


 ど、どうしましょう……?

 怒らせてしまったら何の意味もないのに……。

 と思っていたら、急にぐいっと私の手を引いてきた綾瀬君。

 ほ、本当に、どうしたのでしょう……?


「え、桐。お前、何して……」

「……」


 最後まで男の人が何か話していたけれど、そんなのガン無視でぐんぐん進んでいく綾瀬君。

 こ、怖いのですが……?

 ある小さな公園まで来たとき、お兄ちゃんは立ち止まった。


「何で、迎えに来たの?」

「え……?」