桐君はお兄ちゃんじゃない

 と……。


「あ、綾瀬君……?」


 驚いた様子で、こちらを見ている綾瀬君。

 え、パパ"たち″って……綾瀬君のこと……?

 つまり……。


「楓莉、この人が、あなたのパパと……お兄ちゃんになる人よ?」

「……え?」

「……は?」


 綾瀬君と、私の声が重なった。

 ……嘘……。


「あらあら、2人とも、仲良しなのねー!」

「初めまして、楓莉ちゃん。というか、2人は知り合いなのかい?」

「え、えーっと……」


 ごめんなさい、すみません。

 お願いですから、今は話しかけないでください。