満月の夜 ヴァンパイアと恋に落ちる




「別に?私、こう見えて殺し屋だよ?怖くないよ。むしろーーー燃えてる。
あ、ねえねえ。吸血鬼ってーーー朝に弱いんだよね?」


「いや。私は、大丈夫だ。だが・・・異様に喉が乾くな」


「じゃあ・・・血が欲しいって、ことだ!」


「まあ・・・できればーーー小娘の血が飲みたい」


「え!むしろ・・・今、吸っていいよ?」


「いや。今はいい」


「そうかあ・・・期待、してたのに。残念」


「なら・・・少し、だけ・・・貰うかな」



吸血鬼・・・いや、ヴァンパイアは私の首に牙を立てた。


そこから、チクりとした。