満月の夜 ヴァンパイアと恋に落ちる




すると、上から声が聞こえた。


「おい、危ないぞ」


ふと、上を向くとーーー


そこには、・・・吸血鬼がいた。


思わず声を出してしまった。


「ーーーー!吸血鬼!!」

「おや?私の正体を・・・知っているね?」


その吸血鬼は、私の目の前に下り立った。


「ーーーだが、違う」

「?」

「私は、ヴアンパイアだ」

「どう・・・違うの?おんなじじゃん」

「まあ・・・そうだな。名前だけ、わな。ところで、小娘。私は怖くないのか?」