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「よっ」
いつも通り靴を飛ばし、行き先を決める。
靴がバウンドし、向きが決まったところに、
「……悠、お前なにしてんだ」
竜琉くんがやってきた。
「あ、あはは……」
ちょっと恥ずかしいとこ見られちゃった。
片足で飛びながら竜琉くんのもとへと行けば、アスファルトにひっくり返ったスニーカーを拾い上げて、履きやすいように起こしてくれた。
「あ、ありがと」
「ん」
スニーカーを履く時に、自然と出された手を支えに私はスニーカーを履いた。
……あまり、というかはじめてだ。
永瑠くんはくっついてくる率高めで、大輝くんもそれなりにボディタッチはあるし……涼くんだって、私を抱えたりして……触れられたことがあった。
だけど、竜琉くんは近くにいても触れたり触れられたりってことがなかったから……なんか、新鮮な感じ。
「竜琉くんは何してたの?」
「たまにはと思って、俺がお前をむかえに来た」
「え?総長が直々に?」
「……総長って言っても、ただの肩書きにすぎねぇよ。俺は、俺が一番だなんて少しも思ってない。なんとなくそうなっただけだからな」



