見れなくて、と私を見て話した途端、大粒の涙が頬を伝っていき翠花は顔を机に伏せてしまった。
にしても派手髪……か。
それくらいと翠花は言ったけど、私にとっては十分過ぎる情報だった。
「分かった。話してくれてありがと」
翠花の背中をそっと撫でて、私がかばんを持ったまま教室を出ようとした。
「おはー……って一悠?」
「どこ行くの?来たばっかじゃん?」
同じクラスの友達が入ってきて、帰ろうとする私を不思議そうに見つめる。
そう思うのも無理はない、だから二人にはそっと声をかけることにした。
「先生には……早退するって言っといて。後、翠花のことお願い」
泣いてる、とゼスチャーすれば二人は机に伏せる翠花を見るなり、察してくれた。
「おっけ。でも、それでなんで一悠が早退?」
「ちょっと探しもの」



