男装バレしてないのに距離はバグってます


はぁ、と涼くんにため息をつかれたと思えば、シャー!と永瑠くんがスケボーを思いきり走らせてきた。
避ける不良くんたちの間をすり抜け、私のもとへスピードをゆるめず来るものだから、避けようとするも手が伸ばされそのまま担がれてしまった。


「えぇ!?ちょっとなに!?」
「あばれないあばれなーい!ひゃっほー!」

倒れた不良くんたちをそのままに、ゆるやかな坂道を下る。

「お、重いから離して!」
「重い?んーそんなことないけど?ぼく案外力持ちなのかも!?」
「バカか永瑠!片手で持つなっての!」

「えー、もしや涼ちん、担ぎたいの?ならパスっ」
「ちが……は、はぁ!?」

涼くんが驚いて声を上げると同時に、
え?パス?と私が思った時、すでに私の体は宙に投げられていた。


「きゃ!?」

驚くもすぐに涼くんの両手でキャッチされた。
よ、良かった……。

「っとあっぶねーな、まじで投げやがったなお前……!!ふざけんなよ永瑠!!つか、きゃってお前は女子かよ!」