男装バレしてないのに距離はバグってます



──と、思って相手をしてたんだけど。

この通り、結構利用する子たちが多いのか、俺も俺もと入ってきて、キリがなくなってきていた。
私はそれでも構わない。倒した後に聞き込みが出来るから。
ただ、時間がおしていることが気がかりで。
自分で行く時間を言った手前、おくれるのがいやだな、と。大輝くんあたりが、お茶の準備をしてくれてるかもしれないのに。


「あ、おい!」

足をかけにいったところに、後ろから大きな声が。

「え?あ……」

涼くん、と──

「えるるん、参上!!」

スケボーに乗る二人。
前を走っていた涼くんがごちゃごちゃしている私たちの頭上を越えて着地し、永瑠くんは越えずに止まった。私たちをはさむように。

「……お前の遅刻の理由はこれかよ」
「ご、ごめん。ちょっとおくれるくらいのつもりが、こんなことになって。もうちょっとだから待っえ……っちょ!?」