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まだ、D区の地図が頭の中であやふや。
だから今日も同じように、靴が示した方へと歩き進めることにした。
相変わらず静かな住宅街を抜けて、空き地みたいなところを発見。
ボロボロなベンチひとつに雑草が生え放題。
これは虫に刺されそうだから、スルーかな。
きれいにして公園にリニューアルしたらいいのに。……それができても、遊び場ではなく、たまり場にされる気がする。
──ん?あれは。
私の少し先からぞろぞろと派手髪の子たちが歩いていく。
だけど、私に気付いたみたいで足を止めた。
「おっと?これはこれは、ずいぶんとかわいい顔のやつだなぁ」
「え?あ、ほんとだ、女みてぇじゃん」
「見ない顔だな。ちょっとばかし、あいさつといこうぜ。ランクBの俺らの顔、覚えさせてやる」
いいねぇ、と盛り上がるあちら側。
「……え、ランクB?」
今、Bって言ったよね?これはついてる!
なにも変化のないCランクの私にはありがたい相手だから。Dランクへの一歩!



