教えて、と大輝くんと永瑠くんが目を輝かせてくる。なんて、言えばいいのか……。
私は武道とか何ひとつ習ったことはない。
どうやって覚えたか……翠花を守るために、とりあえずしていたことなら──
「喧嘩はそんなしたことないけど……強いて言うなら、漫画とか?アニメとかの動きを見様見真似でやってるだけ。パンチとかキックとか避け方とか」
『は?』
「え?」
そろいもそろって目がまん丸になったんだけど……?そんなおどろくこと?
「お前それ真面目に言ってんのか?」
涼くんまで……な、なんで?
「喧嘩のすべを学べる、私のなかではバイブルと言ってもいいくらい、真面目だけど?」
「まじかよお前……」
「あははっ、これは面白い子を仲間にしたね、たっつん」
「本当にそういう子いるんだ、悠ちんおもろいね!めっちゃ興味出てきた!」
竜琉くんをのぞいた面々は、それぞれにリアクションを見せ、竜琉くんはというと……
「……あっそ」
そっけない返事だけど、なぜか小さく笑ってるように見えた。



