予想外よりはやい不良くんとの遭遇だったけど、よくないことではないな。
アプリにのっとるなら、ランク上げの第一歩……って思えばいいことだし。もともとそのつもりなんだから。
「知らねぇ顔じゃん?新入りか」
「ええ、まあ」
「なら、あいさつといこうじゃん?」
──【勝利数 七】
あいさつと言われ、倒した後アプリを見れば確かに不良くんの人数分の表記があった。
さすがに、これだけではランクは変わらないみたい。
それに、一人ひとり改めてペンダントのことを聞いてみたものの……
『し、知らねぇな。んなもん興味ねぇしよっ……』
と言われてしまった。嘘をついてそうな感じはしなかったから、大丈夫だと思う。
それから、時間の許すかぎり倒しては話をしてランク上げに向けて、いい走り出しが出来た。
「……知らねぇぜ」
「そっか……ありがと。もしこのペンダントのことで情報入ったら教えてよ」
「お、おう」
地面に伏せる不良くんに何か分かったら教えて、教えて、と言って立ち上がる。



