行きも帰りも、情報収集とランク上げに使わないともったいないからね。
すごい迷い方をしない程度に、歩いてみようかな。
「そうと決まれば……よっと」
運任せということで、スニーカーを宙に放って、飛んだ方向の道へと進むことに。
どこに進んでも何があるか分からないんだから。
「こっちね」
スニーカーをはきなおして、つま先が向いた道を進んでいくことに。
まれに……草むしりや車を洗ってる人を見かけたりはするけど、やっぱり空き家が多い気がする。
歩いてるだけで不良くんとはち合わせになる場所だと知っていれば、あまりこちらには引っ越したくはないだろうし。
「……っと、ごめん」
「あ?」
うわぁ……
そんなことを考えながら角を曲がれば、違う道に入って一分もしないうちに不良くんと出くわしてしまった。
相手にしてもらえないっていうのは分かるけど、人によっては一言くらいならいけるかも。
「あのさ、ペンダント知らない?こういうの」
スマホで似たようなカメオのものを見せながらたずねると、すごいにらまれた。
……やっぱり、だめ?



