なるほど……。
D区ではそんなアプリが存在していて喧嘩をしていたなんて知らなかった。
それに、割りとしっかり不良内では意味のあるアプリっぽい。
D区の不良専用アプリなら、口外されないのは理解出来る。どうやってアプリ……アールが出回っているのかは分からないけど。
「──でどうする、悠。話を聞いて怖気づいたって言うなら無理にとは言わないが?」
質問するわりに、竜琉くんの顔がずいぶんと楽しそうな気がする。
怖さが全くないのかと問われれば、迷いなく頷けはしない。
だとしても、やらなきゃ。じゃないと……翠花の心も、私の心も晴れやしない。
"仲間になるのが条件"──それをのんだ以上、私にはやめる選択肢はないんだから。
「……やる」
「フンッ、そうこなくちゃな。アールにお前を招待してやる。ユーザー名を登録するだけだから出来るだろ」
「あ、ずるい!ぼくも悠の連絡先知りたい!」
「僕もだけど、皆必要になるんだからゆっくり教えてもらいなよ、えるるん」
「え……大ちゃんにえるるんは許可してないよ」
「え、そんなガチトーンで言わなくても……」
冗談だって、と話してる会話を耳に私はスマホを見つめた。



