あ、そうだ。
当たり前だけど、私も名乗らないといけない。だとしても本名はちょっと……かといってデタラメな名前は言えないから──
「……悠。悠って呼んで。それと、中三」
一悠から、悠だけにしてみた。思いつきでも違和感はないはず。
「お、中三なら僕とたっつんと同じだね」
「でもでも、みょーじは?」
永瑠くんの質問はごもっともなんだけど。
「どのくらいの付き合いになるか分からないし、とりあえず名前だけで。問題はないでしょ」
「……まぁいいだろ。自己紹介も済んだことだ。話をしよう」
ソファに座って、と大輝くんに言われるも涼くんがにらんできたから、隣はやめて向かい側に座った。
『涼ちんにらむー!』って永瑠くんは私の隣に。
大輝くんはなにも気にしないのか、涼くんの隣に腰かけた。
「まず、お前にはD区のしくみから話してやるからちゃんと聞いとけよ」
D区のしくみ?



