男装バレしてないのに距離はバグってます


途中、途中に何か話そうとしてみたけど、聞いてなさそうだったから、ただ走ることにしてついてきた。
三分もかからないうちに『ここ!』と連れてこられたのは住宅街からはずれた、静かな場所。そこにはポツンと建っている小さな木造の一軒家だけ。

ばーん!と開けた玄関の扉。その先には、残りの三人が集まっていた。ソファに座っていたり、テーブルに座っていたり。
一歩中に入れば、床はギシギシと音を立て、窓は割れてないみたいだけど、カーテンはボロボロで。……ちょっと不気味かも。


「こらこら、そんな開け方したらこわれちゃうでしょ!……って連れてきてくれたのはいいけど……なんで新入りちゃんはそんな疲れてるの?」
「ぼくと手つなぎ猛ダッシュ!してここまで来たからっ」

ね!と言われて、息を整えながら頷いといた。

「……お前ら、静かにしろ」

さわいでいた声が、ピタリとメッシュくんの一言で静かになる。
何をするのか、メッシュくんの目配せで一人が動いた。