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仲間になる──悩んだ末に出した結論に悔いはない。
電話した次の日、
『土日の休みどちらかで、D区に来い。境界線のとこまでむかえを出す』と連絡が来た。
だから土曜日にさっそく、似たようなハイネックを着て、無地のパンツはき、同じスニーカースタイルで境界線へ向かった。
むかえに来るのはあの三人の誰かなんだろうけど……誰が来るのか。
今日はまたがないで待っていれば、
「発見!」
塀から顔を出す、ぱっちりおめめと目が合った。……ひとり楽しそうだった子だ。
「よっ、と!おーうまく着地できた!」
体操選手みたいな着地をして、自分に拍手をしている。
「ぼくが来てあげたよんっ」
「えっと、よろし──!?」
「んじゃ、行こうー!びゅーんっとね!!」
話以前にあいさつも出来ず、手を取られるなり猛ダッシュされた。



