「……はぁ」
家に帰るなり、私は着替えもせずベッドへと倒れ込んだ。D区で渡された電話番号だけ書かれた紙を手にしながら。
「連絡してこいって言われても……」
どうしたものか。
たしかに、探すのも喧嘩するのも、一人より人数がいてくれた方がいい。
でも、どんな子たちかわからない……ましてやD区の不良くんたちの仲間になるなんて考えられない。一時的な関係かもしれないけど、いいことではないだろうし。
「いまいち、決め手がなぁ……」
もう少しで夏休み。だから休み中にまた一人でうろうろしに行く、予定。そう何度も早退とか仮病は使えないから。
「けど、一人でどこまで行けるのか」
D区に詳しい子たちと組めば、楽にはなるだろうけど、不良くんたちの仲間入りとなると……つい悩んでしまう。
早めに答えを出しておきたいのに。



