ポケットから出された名刺みたいな紙を肩に押し付けられ、メッシュの男の子は三人のもとへと歩いていく。
「のぞきやがって……行くぞ」
「ばいばぁいっ」
口をおさえられた男の子をのぞいた二人が、私に手を振っていき、四人とも行ってしまった。
「……私も、一旦帰らないと」
ここで悩んでも仕方ないんだから。
✧✧
次の日、早退の理由を教室に行く前に会ってしまった担任の先生から問われ、仮病でうまく誤魔化した。
教室に入れば、いつも通り……一番乗りの翠花がいて、私がおはようと声をかける前に走ってきた。
「一悠!!」
昨日、私が帰ってから、そして学校が終わった後も泣いたんだろう。きれいな目が、腫れている。
「……えっと、ペンダントは、その……まだ見つからなくて」
「いいの……あたしが悪いんだから、大丈夫気にしないでっ。……早退してまで、探しに行ってくれてありがとう」
チクリ、無理に見せてくれた笑顔に胸が痛んだ──



