男装バレしてないのに距離はバグってます



「そして、手伝う俺のメリットとは、お前の実力がどれほどかそばで見られることだ」
「……はい?」
「D区を一人で堂々と歩き、喧嘩をしても余裕……そんなお前に興味がわいた。だから探し物を手伝うって言ったんだ」

興味がわいた、と言われても……お互いにどんな人か知らないのに。手伝ってもらったりして大丈夫なのかな……。悪そうには見えはしないけど、すぐに信用するのもなんか……ね?

「一人よりはマシだろ?探すのも、喧嘩も」
「……それはそうだけど、手伝う代わりに何かしろ、よこせとか言ったりしない?」

眉をよせてと不審がる私を見てか、男の子はひょいっと塀から下りた。

「いい勘してるな。条件がある」
「条件?」

やっぱり、と思いながらもその条件とやらは何かと返事を待っていれば、男の子は私に一歩近付いた。


「お前が──"俺ら"の仲間になるのが条件だ」
「仲間って──」

言いかけた時、後ろからふよふよと人影が見えたから振り向いてみると、