❥❥❥
私を見下ろす男の子の笑みの意味を、私はどう取るべきなのか……。
だけど、何かしてきそうな気配は今のところはない。なら、逃げたりしないで話してみる?
「……喧嘩がはじめてじゃないって、なんでそんなことが言えるの?」
そもそも、いつ、どのタイミングで見ていたのかも不思議なくらい。
「そんなもんひと目見れば分かる。それにお前、D区では見ない顔だな?しかも一人歩きとは……こっち側に何用だ」
初対面の人に事情を説明せずに嘘を言ってもいい、とは思うも……見透かしてきそうな雰囲気を持つ男の子。
本当のことを言ったところで、と迷うも私は嘘よりペンダントのことを話す方を選んだ。
「カメオのペンダントを探してる」
「ペンダント?」
うん、と答えるかわりに頷けば、男の子は急に険しい顔つきへと変わった。
「お前、それを一人で探し回るつもりか?」
「……だとしたら?」



