「そうだ!思い出したよ……。今朝方、森の掲示板に『さすらいの賞金稼ぎ出没中!森の仲間は要注意!』って、貼り紙があったよなあ……。すっかり忘れてたよ。トホホ……」
狼くんはピンクの花冠を被った頭を垂れながら、森の中の道をトボトボと歩き続けた。
「お!青色の屋根が見えるぞ!あれがおばあちゃんのお家か!?」
「違います。あれはコミュニティセンターです」
「お!それならアレか?煙突から煙が上がってるぞ!?」
「違います。あれは銭湯鶴亀です」
「わかったぞ!ではアレだ!赤い屋根のレンガのお家!」
「違います。アレは……ああ、アレはおばあちゃんのお家ですね」
すっかり疲れ果ててしまった狼くんは、かなり投げやりにパパに答えた。
「赤ずきん!おばあちゃん!パパが来たからにはもう安心だ!今すぐ助けに行くぞ!!」
赤ずきんパパは感極まって、先頭を行く無防備な狼くんを突き飛ばすと、うつ伏せに倒れた彼を飛び越え、おばあちゃんちのドアを蹴破った。
バーン!と勢いよく蹴破ったドアの先には、驚くべき光景が展開されていた。
狼くんはピンクの花冠を被った頭を垂れながら、森の中の道をトボトボと歩き続けた。
「お!青色の屋根が見えるぞ!あれがおばあちゃんのお家か!?」
「違います。あれはコミュニティセンターです」
「お!それならアレか?煙突から煙が上がってるぞ!?」
「違います。あれは銭湯鶴亀です」
「わかったぞ!ではアレだ!赤い屋根のレンガのお家!」
「違います。アレは……ああ、アレはおばあちゃんのお家ですね」
すっかり疲れ果ててしまった狼くんは、かなり投げやりにパパに答えた。
「赤ずきん!おばあちゃん!パパが来たからにはもう安心だ!今すぐ助けに行くぞ!!」
赤ずきんパパは感極まって、先頭を行く無防備な狼くんを突き飛ばすと、うつ伏せに倒れた彼を飛び越え、おばあちゃんちのドアを蹴破った。
バーン!と勢いよく蹴破ったドアの先には、驚くべき光景が展開されていた。



