先輩の言葉は、私の胸に深く響いた。彼の瞳は、もう孤独の色を帯びていない。そこに映っているのは、私だけだった。

「はい、喜んで!」

私は涙をこらえきれず、何度も頷いた。

「ありがとう、優衣」

先輩は私の頬にそっと手を添えると、ゆっくりとこちらに顔を近づけてきた。

彼の優しい瞳が、私の目を真っ直ぐ見つめている。

私の心臓が大きく跳ねた瞬間、柔らかな感触が唇に触れた。

先輩との初めてのキスは甘く、やわらかい温もりに満ちていた。

彼の唇が離れると、私の胸の中には希望の光が灯ったようだった。

繋いだ手から伝わる確かな温もりは、まるで特別なキャラ弁みたいに、たった一人で完璧であろうとしてきた彼を救い、不器用な二人だけの愛情を教えてくれた。

完璧な彼ではなく、これからはありのままの彼と共に歩んでいく。

それは、私にとって最高に幸せな恋の始まりだった。

END