「あら、こんにちは」
出てきたのは安藤さんのお母さんと思われる女性だった。僕の母親よりだいぶ若い。お姉さんと言われても信じてしまうだろう。
「こんにちは。突然押しかけてすみません。和咲さんのクラスメイトの岡田です」
好きな人のお母さんを前にして咄嗟に言葉が出てこなかった僕の代わりに、岡田さんは流暢に挨拶をしてみせた。
「同じく、クラスメイトの板倉といいます」
彼女に続き、僕は「決して怪しい者ではありません」というオーラを出しつつ伝える。
「始めまして。和咲の母です。和咲を呼びに来てくれたのかな?」
「はい。彼女と少し話がしてくて」
「それはありがとう。良かったら上がって」
初対面の大人と接するのにまったく臆さない岡田さんに助けられ、なんとか安藤さんと話せる機会を手に入れた。
「お邪魔します」
僕たちは玄関で靴を脱ぎ、彼女の母親について家に上がらせてもらう。
安藤さんの家は大きくて小綺麗だった。彼女の部屋は二階にあるらしく、お母さんが「ここよ」と案内してくれた。
「和咲、お友達が来てるわよ」
「だれ?」
「板倉君と岡田さん。同じクラスでしょう。あなたの様子を見に来てくれたの」
「……」
部屋の中の彼女は、やって来たのが仲良しの畑中さんたちではなく、僕と岡田京子だということに驚いているのだろう。反応が返ってこないということから窺えた。
出てきたのは安藤さんのお母さんと思われる女性だった。僕の母親よりだいぶ若い。お姉さんと言われても信じてしまうだろう。
「こんにちは。突然押しかけてすみません。和咲さんのクラスメイトの岡田です」
好きな人のお母さんを前にして咄嗟に言葉が出てこなかった僕の代わりに、岡田さんは流暢に挨拶をしてみせた。
「同じく、クラスメイトの板倉といいます」
彼女に続き、僕は「決して怪しい者ではありません」というオーラを出しつつ伝える。
「始めまして。和咲の母です。和咲を呼びに来てくれたのかな?」
「はい。彼女と少し話がしてくて」
「それはありがとう。良かったら上がって」
初対面の大人と接するのにまったく臆さない岡田さんに助けられ、なんとか安藤さんと話せる機会を手に入れた。
「お邪魔します」
僕たちは玄関で靴を脱ぎ、彼女の母親について家に上がらせてもらう。
安藤さんの家は大きくて小綺麗だった。彼女の部屋は二階にあるらしく、お母さんが「ここよ」と案内してくれた。
「和咲、お友達が来てるわよ」
「だれ?」
「板倉君と岡田さん。同じクラスでしょう。あなたの様子を見に来てくれたの」
「……」
部屋の中の彼女は、やって来たのが仲良しの畑中さんたちではなく、僕と岡田京子だということに驚いているのだろう。反応が返ってこないということから窺えた。



