逢いたい、と願って






「遥、もう遅刻するわよ?お母さんたちあとから行くから早く行きなさい。」

「……わかってる。」

渋々学校に行く支度をする。
試着の時以来袖を通していない制服は少し冷たかった。

「…遥?」

「…ん?」

「頑張って、母さん応援してるからね。」

「…ありがとう。」



母さんは、僕たちのことを応援してくれていた。
紗季の事をすごい気に入ってて、
しょっちゅう家に遊びに来させてたな。
だから、母さんもすごくショックを受けていた。
その分僕の気持ちがわかるから、気を使ってくれてる。
だから、いつまでも落ち込んではいられない。
母さんのためにも、早く戻れるようになりたい。




着慣れない制服をなんとか着て、僕は学校へと向かった。

今日から、また新しい日々が始まる。






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