「どうも、いらっしゃい〜!」
ママ、いつもよりほんの少しだけ声が高い。
と、思っていたら、四宮さんのお父さんと目が合った。
「晴香さん、はじめまして。四宮です」
「こちらこそはじめまして!」
お父さんと握手をして、今度はお兄さんに手を差しだす。
「……っ……」
ん、ほんのちょっとだけ顔がこわばって、しかも息をのんだ……?
よし。
ここは笑顔たっぷり、敬語もばっちりな晴香ちゃんでごあいさつしましょう。
「はじめまして! すでにご存知かもしれませんが、私は晴れるに香るで晴香っていいます。お名前うかがってもいいですか?」
「俺は叶うに方向の方で叶方です。よろしくお願いします」
イケボだーーーーーーーー!!!!
それに、さっき息をのんだのがウソみたいに、流れるような自己紹介。
叶方さんはゆっくりと、私が差し出した手をとって、にこりと笑った。
けれど、わかってしまう。
その手が冷たくて、必死で震えを隠していることに。
「つかぬことをお聞きしますが――」
ママ、いつもよりほんの少しだけ声が高い。
と、思っていたら、四宮さんのお父さんと目が合った。
「晴香さん、はじめまして。四宮です」
「こちらこそはじめまして!」
お父さんと握手をして、今度はお兄さんに手を差しだす。
「……っ……」
ん、ほんのちょっとだけ顔がこわばって、しかも息をのんだ……?
よし。
ここは笑顔たっぷり、敬語もばっちりな晴香ちゃんでごあいさつしましょう。
「はじめまして! すでにご存知かもしれませんが、私は晴れるに香るで晴香っていいます。お名前うかがってもいいですか?」
「俺は叶うに方向の方で叶方です。よろしくお願いします」
イケボだーーーーーーーー!!!!
それに、さっき息をのんだのがウソみたいに、流れるような自己紹介。
叶方さんはゆっくりと、私が差し出した手をとって、にこりと笑った。
けれど、わかってしまう。
その手が冷たくて、必死で震えを隠していることに。
「つかぬことをお聞きしますが――」



