***
心がざわざわするようなこともあったけど、今は、普段通りに振る舞おう!
そんなわけで。
今日も今日とて私たちは配信部屋に集まっていた。
「今日は、替え歌の歌詞を考えたいんだ!」
「替え歌?」
首をかしげるかなくんに、私はパソコンの画面を見せる。
「うん。こういうのがあって……」
まず流したのは、とある転生をモチーフにした、合成音声が歌う曲。
そして次に、私の推しているVチューバーの縦型動画を再生する。
それは、活動開始までの人生を替え歌の歌詞にして歌ったものだった。
真剣そうにその動画を見ていたかなくんは、動画を最後まで再生しきったあと、私の方に向き直る。
「こういうのをやりたいってこと?」
「うん、そう!」
笑顔で頷きながら、私は胸の奥がちくりと痛むのを感じていた。
……実は、純粋にこれがやりたいっていうよりは、別の目的があるんだ。
それは、かなくんの過去について、知りたいってこと。
あっ、おいそこ、笑うな!
中2にもなって聞きたいことも聞けないだなんて、恥ずかしいんだよ……!
うーん、でもこれ、むしろ中2になったから、成長したからこそ聞けないのかも?
だって小学生なら無邪気に聞けてた気がする。
あ! また思考がそれちゃった……。
ええと、なんで過去が知りたいかって言うとね。
普通に気になるってのもあるけど、アンチの人と知り合いかもしれないから。
それと、女嫌いになったきっかけがどこかにあるかもしれないから。
「私が歌詞に入れたいのは……まず絵描きやってて、お絵描きの合間にVチューバーを見てたこと。それでVモデルを作って、買ってもらったこと。自分のデビューは考えたことがなかったけど、かなくんと出会って、ビビッときたこと……かなぁ? かなくんは?」
かなくんは、どんな過去を、歌詞に入れるんだろう?
心臓の音が速くなるのを感じながら、私はかなくんの言葉を待った。
「俺、は――」
心がざわざわするようなこともあったけど、今は、普段通りに振る舞おう!
そんなわけで。
今日も今日とて私たちは配信部屋に集まっていた。
「今日は、替え歌の歌詞を考えたいんだ!」
「替え歌?」
首をかしげるかなくんに、私はパソコンの画面を見せる。
「うん。こういうのがあって……」
まず流したのは、とある転生をモチーフにした、合成音声が歌う曲。
そして次に、私の推しているVチューバーの縦型動画を再生する。
それは、活動開始までの人生を替え歌の歌詞にして歌ったものだった。
真剣そうにその動画を見ていたかなくんは、動画を最後まで再生しきったあと、私の方に向き直る。
「こういうのをやりたいってこと?」
「うん、そう!」
笑顔で頷きながら、私は胸の奥がちくりと痛むのを感じていた。
……実は、純粋にこれがやりたいっていうよりは、別の目的があるんだ。
それは、かなくんの過去について、知りたいってこと。
あっ、おいそこ、笑うな!
中2にもなって聞きたいことも聞けないだなんて、恥ずかしいんだよ……!
うーん、でもこれ、むしろ中2になったから、成長したからこそ聞けないのかも?
だって小学生なら無邪気に聞けてた気がする。
あ! また思考がそれちゃった……。
ええと、なんで過去が知りたいかって言うとね。
普通に気になるってのもあるけど、アンチの人と知り合いかもしれないから。
それと、女嫌いになったきっかけがどこかにあるかもしれないから。
「私が歌詞に入れたいのは……まず絵描きやってて、お絵描きの合間にVチューバーを見てたこと。それでVモデルを作って、買ってもらったこと。自分のデビューは考えたことがなかったけど、かなくんと出会って、ビビッときたこと……かなぁ? かなくんは?」
かなくんは、どんな過去を、歌詞に入れるんだろう?
心臓の音が速くなるのを感じながら、私はかなくんの言葉を待った。
「俺、は――」



