今日も、眠れそうにない。

ぽつんと置かれた部屋には、ただベッドに横たわる私だけ。

部屋の明かりは絶妙で、明るいのか暗いのかの判断も怪しかった。

スマホのブルーライトを浴びてばかりの私は、きっと誰よりもつまらない時間を過ごしていた。

そんなときに、会いたくなってしまう人がいる。

『ねぇ、コンビニ行こうよ。』

大好きな彼に送った一通のメール。

大好きな彼といっても、この愛が本当かなんて分からないけど。

彼の沼にとことんハマってしまって、抜け出せなくなっただけ。

彼が本当に優しいのか、私以外の代わりがいるのかなんて知らない。

知りたくない。

真実を知ったときに『裏切られた』と感じるぐらいなら、私はずっと知らないままでいいから。

現在、時計の針は二十三時を指している。

メールを送った数分後、彼から二通のメールが返ってきた。

『いいよ』

『向かうね』

こんな時間にですら、彼は私に会ってくれる。

これは都合の良いだけの関係なのか、はたまた純粋な恋なのか。

そんなことを考えてしまう時点で、もう純粋ではないのかもしれない。

そんな考えを振り払うように、私はベッドに張り付いた身体を起こした。

適当に水を一口飲み、ダル着のまま私はコンビニへ向かった。