どうやら、ここはエグゼクティブスイートルームみたい。
広い廊下を進んだ先にはミニバーがついたリビングルームがあり、その奥の部屋にはキングサイズのベッドが見えた。
所長から座るように勧められたけれど、こんな部屋に縁のない私は恐縮してしまう。
「那湖」
侑李さんがそんな私を手を取り、ダイニングチェアに座らせてくれた。
「那湖さんは飲めるかな?」
「あ、はい。強くはないんですけど、人並みくらいは……」
家では飲まないけれど、弱いわけじゃない。
深雪と会う時や職場の付き合いでは、一杯か二杯は飲むようにしている。
パーティーでは乾杯の際の一杯目以降、ノンアルコールで凌いでいたこともあって酔っていなかった。
「じゃあ、乾杯しよう。君たちのお祝いのために持ってこさせたんだ」
穏やかな笑顔で誘われて、咄嗟に「ありがとうございます」と返す。
直後、シャンパンのボトルを見てギョッとする。
以前、ワイン好きなお客様の家に仕事で訪問した際、『一本二十万円は下らない』と聞いたことがあるものと同じラベルがついていたから。
緊張と困惑と申し訳なさで、頬が引き攣ってしまう。
広い廊下を進んだ先にはミニバーがついたリビングルームがあり、その奥の部屋にはキングサイズのベッドが見えた。
所長から座るように勧められたけれど、こんな部屋に縁のない私は恐縮してしまう。
「那湖」
侑李さんがそんな私を手を取り、ダイニングチェアに座らせてくれた。
「那湖さんは飲めるかな?」
「あ、はい。強くはないんですけど、人並みくらいは……」
家では飲まないけれど、弱いわけじゃない。
深雪と会う時や職場の付き合いでは、一杯か二杯は飲むようにしている。
パーティーでは乾杯の際の一杯目以降、ノンアルコールで凌いでいたこともあって酔っていなかった。
「じゃあ、乾杯しよう。君たちのお祝いのために持ってこさせたんだ」
穏やかな笑顔で誘われて、咄嗟に「ありがとうございます」と返す。
直後、シャンパンのボトルを見てギョッとする。
以前、ワイン好きなお客様の家に仕事で訪問した際、『一本二十万円は下らない』と聞いたことがあるものと同じラベルがついていたから。
緊張と困惑と申し訳なさで、頬が引き攣ってしまう。



