「さっきはあまり話せなかったから、たぶんもっと那湖と話したいだけだと思う。長居はしないようにするから、付き合ってもらえると助かる」
「それは構いませんが……」
「ありがとう」
侑李さんとともに、エレベーターに乗り込む。
宿泊フロアの最上階に行くようで、彼は三十七階のボタンを押した。
中郷課長のことをあれ以追及されなかったことに安堵しつつ、今度は別の不安が芽生えてくる。
「あの……本当に大丈夫でしょうか? 所長、私たちの嘘を見抜いたんじゃ……」
「そうだとしても、那湖はなにも心配しなくていい。もし嘘がバレてたら俺が誠心誠意謝罪するから、那湖は『無理に付き合わされた』とでも言ってくれ」
「そんな……」
高速エレベーターはあっという間に目的地に着き、エレベーターを降りる。
侑李さんは慣れた様子で廊下を進み、私は不安のまま後を追う。
突き当たりまで行くと、彼が角部屋のドアベルを鳴らした。
「やあ。那湖さん、いらっしゃい」
すぐにドアが開き、所長がフレンドリーな態度で出迎えてくれる。
「ボス。突然の呼び出しは困ります」
「相変わらず固い奴だな。呼び出した分のお詫びはするから、そう言うなよ」
ちっとも悪びれない様子の所長は、私たちを部屋に招き入れた。
「それは構いませんが……」
「ありがとう」
侑李さんとともに、エレベーターに乗り込む。
宿泊フロアの最上階に行くようで、彼は三十七階のボタンを押した。
中郷課長のことをあれ以追及されなかったことに安堵しつつ、今度は別の不安が芽生えてくる。
「あの……本当に大丈夫でしょうか? 所長、私たちの嘘を見抜いたんじゃ……」
「そうだとしても、那湖はなにも心配しなくていい。もし嘘がバレてたら俺が誠心誠意謝罪するから、那湖は『無理に付き合わされた』とでも言ってくれ」
「そんな……」
高速エレベーターはあっという間に目的地に着き、エレベーターを降りる。
侑李さんは慣れた様子で廊下を進み、私は不安のまま後を追う。
突き当たりまで行くと、彼が角部屋のドアベルを鳴らした。
「やあ。那湖さん、いらっしゃい」
すぐにドアが開き、所長がフレンドリーな態度で出迎えてくれる。
「ボス。突然の呼び出しは困ります」
「相変わらず固い奴だな。呼び出した分のお詫びはするから、そう言うなよ」
ちっとも悪びれない様子の所長は、私たちを部屋に招き入れた。



